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乾癬のメカニズム

乾癬は何がきっかけで発症するのかは明らかになっていません。
ただ、皮膚の新陳代謝のサイクルが異常に早くなってしまい、
皮膚表面から表皮が剥がれる頻度が高くなることが分かっています。

皮膚の構造

乾癬は皮膚に起こる症状ですので、そのメカニズムを知るには、
皮膚の構造を知っておく必要があります。

皮膚は私たちの体の表面を覆っている厚さ約2mmほどの膜です。
表面に近い側から、表皮・真皮・皮下組織に分かれていますが、
乾癬を理解する上では、まず表皮の構造が重要です。

表皮の新陳代謝が行われるしくみ

皮膚の中で一番上に位置する表皮は、普段私たちの目に見えている部分です。
乾癬の症状が起こるのもこの部分です。

表皮はさらに4つの層に分かれていて、
上から順に角質層・顆粒層・有棘層・基底層となっています。
このうち、角質層が普段私たちが触れている部分で、
その名前にもある通り、角質という固いタンパク質が集まってできています。

角質はいつまでも皮膚の表面に変わらず存在しているものではなく、
古くなったところから剥がれ落ちていきます。
同時に新しい角質が入れ替わる形で表皮に備わります。

この角質を作っているのが、表皮の一番下にある基底層です。
基底層は細胞分裂によって角化細胞を作り出し、
有棘層、顆粒層を経て角質層に届けて角質を形成させるのです。
このサイクル (=新陳代謝) により、古い角質が剥がれ落ちても、
直ちに新しい角質がそこに入って表皮のバリアが保たれるわけです。

乾癬は表皮の新陳代謝の異変

古くなった角質が脱落して、基底層で新しく生成された角質に入れ替わる――
このサイクルは、正常な皮膚の場合で約28日となっています。

しかし、乾癬を起こしている表皮の場合、
基底層で角化細胞が作られるスピードが異様に速くなっています。
そのために、通常ならば1ヶ月近くかかって生成されるはずの角質が
数日で生成されて角質層に大量に届けられてしまい、
不要な角質が表面に溜まってしまうのです。

その結果、剥がれ落ちようとする大量の皮膚が表面に出てしまい、
紅斑・鱗屑という症状が起こるのです。
これが乾癬のメカニズムです。