1. ホーム
  2. 医学による乾癬の治療
  3. 塗り薬による治療

塗り薬による治療

乾癬の治療に使われる薬物には、飲むタイプもありますが、
まず確実に処方されるのは塗り薬です。
乾癬の場合はステロイド軟膏が最もよく使われます。

ステロイド外用薬とは

ステロイドと呼ばれる薬品は、炎症を抑える目的で使われます。

もう少し正確に言うと、ステロイドとは副腎皮質ホルモンを配合している薬です。
副腎皮質ホルモンは免疫や代謝など、さまざまな機能に関わるホルモンですので、
それを配合した軟膏を塗ることで、皮膚に起きている炎症を防ぐのです。

ステロイドは乾癬の治療薬として長く使われてきた薬であり、
効果の強さによって5段階に分類されています。
乾癬の分布や重症度によって、どれを使うかが決められます。

患部にステロイドを直接塗るため、短期間での効果が期待できますが、
皮膚が薄くなったり時には出血するような副作用もあるので、
長期間の使用は注意が必要です。

活性型ビタミンD3外用薬

ステロイド以外の塗り薬として、活性型ビタミンD3外用薬というものがあります。
免疫機能に優れたビタミンD3を肌に塗りつけて、乾癬に対抗するというものです。

ステロイド外用薬にありがちな強い副作用が見られないことから、
乾癬の治療にも多く使われています。

ただ、効果が出るまでにかかる時間が長く、
食欲不振や脱力感など、別の副作用が出る場合もあります。

塗り薬の注意点

ステロイド外用薬や活性型ビタミンD3外用薬は、いずれも塗り薬です。
使用にあたっては、いくつか注意点があります。

3つのタイプを使い分ける

塗り薬は粘度が高い順に、軟膏、クリーム、ローションの3種類があります。
それぞれに塗りやすい部位と塗りにくい部位があります。

浸透力の高いローションは、皮膚の奥までしみ込みやすいのが特徴です。
そのため、頭皮や毛がたくさん生えているところに適しています。
ただし、皮膚がただれていたりする場合は、
その部分の水や体液と混じり合ってしまうため、適していません。
また、アルコールが含まれているために刺激が強いのもデメリットです。

軟膏は中に含まれる油によって水をはじくため、
傷やただれに強いタイプです。
皮膚への浸透性は強くないものの、
最も安定していてリスクも少なく使えるのがメリットです。

クリームはちょうどそれらの中間といったところです。

「塗りにくい」「効果が出にくい」と感じたら、
医師に相談をして、薬のタイプを変えてもらってもよいでしょう。

適切な量を塗ること

たくさん塗れば早く治るというものではありません。
適切な量を塗ることがポイントです。
患部に一通り塗れたと思ったら、そこでやめておきましょう。

ステロイドは強力な免疫作用を持つ薬ですから、
過剰に塗れば、それだけ強い副作用も出てしまいます。

もし、副作用が出た場合は、我慢するのではなく、直ちに医師に相談しましょう。

繰り返しになりますが、医師の指示に従って、適切な量を正しく塗ることです。
根気強く治療することが大切です。