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膿庖性乾癬

乾癬を悪化させると、膿庖性乾癬というものになってしまいます。
これは乾癬の症状に加えて、膿庖 (膿のかたまり) が皮膚に表れるものです。
発熱や紅斑を伴うため、体力のない人が発症すると、
最悪の場合、死に至ることもあります。

膿疱について

膿疱性乾癬はその名の通り、皮膚に膿のかたまりが多く発生します。

見るからに気持ち悪く、膿の中にいろいろな細菌が入っていそうな感じがするため、
「人にうつるんじゃないか」 と心配する人も多いかと思います。
しかし、この膿は白血球が集まってできたものであり、
細菌が潜んでいるものではないため、感染することはありません。
よって、膿疱性乾癬になっても、周囲の人に正しく理解してもらうようにしましょう。

この膿は、はじめは小さな赤いブツブツなので、ニキビのようにも見えます。
しかし、2~3日経過すると、その赤いブツブツの周りに膿庖が発生してきます。
膿庖性乾癬の怖いところは、急速に症状が悪化することです。
膿疱が広がるとともに、全身の健康状態も悪くなっていきます。

全身にさまざまな症状が起こる

全身に膿ができるとどうなるのでしょうか。

見た目が悪いという問題もたしかに深刻ですが、
それ以上に重大な問題として、皮膚の防御システムが低下します。
すると、体内の水分をうまく調節することができなくなり、
全身に多くの症状が起こるのです。
たとえば、寒気、発熱、関節痛、目の炎症、むくみなどです。

膿疱性乾癬は皮膚だけの症状にとどまらないのです。

全身の症状が深刻化すると、体はどんどん衰弱していきます。
今はほとんどありませんが、昔はそれで命を落とす人もいました。

膿疱性乾癬は、悪化する前に治療することが大切です。

どんな治療をするか

膿疱性乾癬は多くの場合、治療に専念するために入院することになります。

患者さんの症状や、他に発症している病気の有無、
薬の副作用も考慮して、それぞれの患者さんに合った治療を行います。

発熱は体内の水分バランスを崩すため、解熱剤を使用して熱を下げます。
不足した水分は点滴で補います。

膿疱性乾癬の治療薬には、エトレチナートが多く使われます。
これはビタミンA誘導体であり、皮膚の角質化を抑える働きがあります。
膿疱性乾癬にも高い効果を発揮します。

症状が全身に及んでいる場合は、副腎皮質ホルモン剤を使うこともあります。

膿疱性乾癬は、適切な治療を受ければ必ず改善される病気です。
ただし再発率が高いので、いったん治っても油断はできません。
また、尋常性乾癬に移行する場合もあります。

退院した後も定期的に検査を受けて、肌や体の状態をチェックしましょう。